2011年6月28日火曜日

『テザ 慟哭の大地』の音楽


『テザ 慟哭の大地』で印象に残る音楽を担当しているのは、著名なジャズ・ピアニスト、ヴィジェイ・アイヤー Vijay iyer さんです。

映画ライターの大場正明さんが少し詳しく、ヴィジェイ・アイヤーさんのことを書いてくれています。

こちらです
大場正明さんのブログ

ヴィジェイ・アイヤーさんはインド音楽に接近したり、なかなか変わった方のようです。

残念ながら『テザ 慟哭の大地』のサントラは出ておりませんが、こちらのyoutubeの演奏をお楽しみください!!



2011年6月24日金曜日

朝日新聞の映画評


6/17の朝日新聞の夕刊に掲載された映画評論家の佐藤忠男さんの映画評です。
こちらです。

佐藤忠男さんの映画評

佐藤忠男さんは、最初のアフリカ映画祭でハイレ・ゲリマ監督の代表作『三千年の収穫』初めて日本に紹介されました。

2011年6月21日火曜日

またまたエチオピア饅頭ネタで・・・


たびたびのエチオピア饅頭話しですいません。

『テザ 慟哭の大地』公開初日にお配りしたエチオピア饅頭に付けました、エチオピア饅頭の来歴を記した栞りです。

いい味を醸し出しておりましたので話しのタネにアップいたします。

2011年6月17日金曜日

『テザ 慟哭の大地』といえばこの写真


この写真が語っているものは・・・。

明日の初日プレゼント「エチオピア饅頭」


『テザ 慟哭の大地』明日6/18(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開となります!よろしくお願いいたします!

そして明日、先着100名の方に、なぜか高知に!? 「エチオピア饅頭」をプレゼントします。
今日、高知から送っていただいて明日の朝に到着のできたてほやほやです。

東京ではなかなか食べることができないお味、ぜひご賞味ください!

アレマイユ・エシュテさん 動画さらに




『テザ 慟哭の大地』に出演している歌手アレマイユ・エシュテさんのファンキーな動画をさらにどうぞ。画面のすみに出ている「ETV」とはエチオピアTVの略でしょうか?



現在のエシュテさんです。エネルギッシュです。

2011年6月16日木曜日

エチオピアの皇帝 ハイレ・セラシエ一世



中目黒のエチオピア料理店「クイーンシーバ」さんと赤坂のアフリカ料店「サファリ」さんの店内の壁にも、大きな肖像が飾られていたエチオピアの皇帝ハイレ・セラシエ一世
いまでもエチオピアの人たちにとっては尊敬の対象になっています。

『テザ 慟哭の大地』で描かれるのは、軍部のクーデターにより退位させられる様子を記録したニュース映像(上の写真)です。いわゆる「エチオピア革命」と言われるものです。映画に登場する若者たちは快哉を叫びますが、その後のエチオピアの内政は泥沼化して行きます。
そこに希望はあるのでしょうか? 

2011年6月15日水曜日

エチオピアのなぞなぞ遊び


昔、エチオピアでは子どもたちが羊や牛飼いの仕事を手伝う役割があって、その仕事の合間に「なぞなぞ」で盛り上がる習慣があったんだそう。
いまでも、子どもたちが集まったときには「なぞなぞ」をする習慣が残っているそうです。
『テザ 慟哭の大地』でも、映画のキーワードとして「なぞなぞ」が出てきます。
どんな「なぞなぞ」かは、映画で確かめてください。

2011年6月14日火曜日

エチオピアを体感! 「エチオピアレストラン・クイーンシーバ」さんとコラボ!!


東京で唯一の「エチオピアレストラン・クイーンシーバ」で映画チケットを提示するとエチオピア・モカコーヒーなどワンドリンク進呈【ただし、一品以上のご注文が必要です】

(中目黒・クイーンシーバ TEL 03-3794-1801)


エチオピアの主食、インジェラという円柱状の酸っぱいパンが大好きなんです。(写真の一番下です)

これは小麦粉からつくられたものではなくて「テフ」という穀物から出来ていて、健康にもすごく良いんだそうです。ぜひお試しください。


ハイレ・ゲリマとグラウベル・ローシャ


6/18から特集上映が始まる、ブラジルの映画作家、グラウベル・ローシャ。ハイレ・ゲリマ監督は、ローシャからの影響を次のように語っています。

(「ニューヨーク・タイムズ」の記事より)

(当初は役者として舞台に出演したいたゲリマ監督)オファーされた役の数々に不満を持ち、黒人の役は「公園のベンチか街灯のような存在」だった、と言うゲリマ氏はUCLAに編入した。ほどなくして俳優として章を受賞し、汎アフリカ・ブラックパワー運動ともつながっていく。

グラウベル・ローシャ、フェルナンド・E・ソラナス、ミゲル・リッティンら、ラテンアメリカの監督たちの映画を初めて見たときに衝撃を受け、専攻を映画に変えた。これらの映画は、彼が描く物語も良く見慣れたハリウッド映画と「同じように重要で、正当なんだ」ということを気づかせてくれたと言う。

2011年6月13日月曜日

ハイレ・ゲリマ監督のインタビュー


『テザ 慟哭の大地』パンフレットに掲載される、ハイレ・ゲリマ監督のインタビューからの抜粋です。この発言を読むとどんな映画か気になりませんか?


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———最初にお聞きしたいのは、あなたが過去に口にされた「武器としての映画」についてです。どういうことか教えてもらえますか?


すべての戦い、衝突、対立は物語から始まります。問題は、それが誰の物語なのかということ。アフリカには400年もの長きにわたる植民地支配の物語がありますが、それを伝えるチャンスが、特に映画の世界では、ほとんどありませんでした。祖母や両親と火を囲んで話すことはあっても、世界へ向けて、自分たちの側の物語を発信することはなかったのです。これは私にとっては武器です。カメラそのものが武器です。物語を発信し、主張し、「自分はここにいる」と告げる。私にとっては世の中にあふれる銃よりも、はるかに優れた武器ですよ。


———『テザ 慟哭の大地』は製作に14年かかっていますね。



製作ではなく資金集めにです。

エチオピアでの撮影は8週間でした。アジス・アベバで3週間、タナ湖やムッソリーニ山を撮ったゴルゴラで5週間です。

資金は十分ではありませんし、天気と戦い、個々の登場人物と戦いながらの8週間ですから、これはもう奇跡でした。カメラマンのマリオ・マシーニに負うところが大きいと思います。彼の撮影した『父 パードレ・パドローネ』(パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ監督)を見たのは、私がまだ学生の頃で、私にとってマリオと仕事ができるのは、たいへんな名誉でした。

ドイツでは、わずか6日間。15日あれば助かったところですが、6日で撮影しました。多くの人の努力のたまものです。編集は時間がかかりました。資金の有無とは無関係に、私は映画をパンケーキやハンバーガーのように扱いたくありません。映画には形があって内容がありますが、これが感情に変わるまでには編集室での苦闘があります。育ち盛りの赤ん坊を抱えているようなものです。私は通常1年から2年ほど時間をかけます。ただ、ここでもやはり資金の問題がありました。編集とサウンドトラックにかかった時間は、ひとまとめにすれば1年ちょっとだと思います。ただ資金の関係で後回しにしたドイツでの追加撮影などもありましたし、実際にはかなりの時間がかかっています。


———資金集めですか。なるほど。『テザ』はどのような作品でしょうか。


全体としては、居場所をなくしたアフリカの知識人層の話です。これは私の世代が経験したことですが、外国から近代化をもたらすべく、私たちは国外に出されます。まるでちょっと水汲みにでも出かけるかのように。異国での出会いと人間関係は、この旅の魅力的な部分ですが、それも私たちは崇高な使命のために拒否します。いわばどこにも居場所のない、宙ぶらりんの状態となるわけです。こうしたアフリカ人は多くいましたが、彼らの物語が伝えられることはなく、その内面の葛藤を誰も知りませんでした。



———自伝的な作品でしょうか。


私自身の物語とも重なりますが、集団的な自伝という言い方を私は好みます。



(以下、全文はパンフレットに掲載されます)

2011年6月6日月曜日

エチオピアのジェイムス・ブラウンも登場!



エチオピアといえば、日本の演歌にも似たコブシまわしとファンキーな演奏がマッチした音楽が知られています。いわゆる「エチオピーク」という名前で紹介されています。
あのジム・ジャームッシュ監督も『ブロークン・フラワーズ』でエチオピークを大フューチャーしていたのは記憶に新しいところです。





そして『テザ 慟哭の大地』にはエチオピア音楽のジェイムス・ブラウンかエルヴィス・プレスリーとも呼ばれる国民的歌手、アレマイユ・エシュテが登場し、その歌を披露しています。主人公たちとエチオピアの行く末を占うような歌です。スクリーンでぜひ目撃ください!!

2011年6月5日日曜日

初日プレゼント「エチオピア饅頭」!!



初日プレゼント「エチオピア饅頭」! なぜか高知県に!?エチオピア大使公認菓子「エチオピア饅頭」を先着100名様に進呈します。(協力:近森大正堂 TEL 0887-56-4348)

なぜに高知にエチオピア饅頭か??と思われる方は、こちらをご覧下さい。

『テザ 慟哭の大地』と大いに関係があることがわかっていただけるはずです。

2011年6月1日水曜日

『テザ 慟哭の大地』コメント その3


暴走した社会主義を逃れて亡命先のドイツでは人種差別を経験、エチオピアに帰郷したら今度はよそ者扱い、自分の居場所を見つけることの難しさにため息が出ます。新聞などから伝わってこない歴史の1ページがここにあります。


ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)

『テザ 慟哭の大地』コメント その2




救いのない悲劇にいくつも襲われながら、それでもなお絶望せず、変革を求める意志を持つなど、いま遠いこの国にいる者の目には、理想主義にしか見えないかもしれない。

そうだとしても、理想を抱いて死んだ者らを強く支持したい。信念に対して忠実に生きることはひどく愚かしい。けれど、それこそが美しい姿だと称えたい。もっとも愚かな者こそ、ここではもっとも美しく描かれる。


宮沢章夫さん(劇作家・演出家・作家)

『テザ 慟哭の大地』コメント その1


慟哭の大地。このタイトルが胸にぐさりと来る。
今、世界中のどれほどの大地が、うめき叫んでいるだろう。
長い歴史を持つエチオピアの大地から立ち上る鮮やかな音楽や豊かな土の香りが
画像からまっすぐに体を包んでくる。けれどそこに吹き荒れるのは暴虐の嵐。
日が昇るように、いつも生命は光に包まれているというのに…。

加藤登紀子
さん(歌手)